この2~3年で、「褒め言葉」をまっすぐ受け取れるようになった。
ただ受け取るのではない。まっすぐ、だ。
これが本当に最近の話で…それまでの私は、褒められても頑なに受け取ろうとしていなかった。
「受け取ってはダメ」くらいに思っていたかもしれない。
歪んだ捉え方をしていた過去
今から数年前、ある学びの場で、講師から順番に課題(文章作成)のフィードバックを受けていたときのこと。
- 必要な要素が入っているか?
- 興味を惹く内容になっているか?
- 分かりやすいか?
クラスのみんなが上記の観点でフィードバックを受けるなかで、私だけ「文章量も内容も完璧で直すところがありません」と言われた。
(どこがいいか、というのも具体的に伝えてくれた)
これは喜んでいいところ、なはずだが…
当時はなぜか「私の課題は直す価値もないんだ」という風に受け取っていた。
なんで?笑(って思えるのは今だからこそなのだが)
そんなこと言われていないのに。褒められていたのに…!!
そういえば日常でも口癖になっていた。
「そんなことありません」
「まだまだ足りません」
「これくらいでは満足しません」
受け取れなかった理由と、その後
どうして私はそうなったのか。
理由は「満足したら成長が止まる」と思っていたから。
それだけではない。
「褒め言葉を受け取ったら、周りの人に妬まれる」と恐れていたのだ。
(こちらの方が強かったかもしれない)
原因は、ずいぶん昔に経験したイヤな出来事。そこから生まれた思い込み。
それが「正しい」と思い込んでいるので、気づけないまま大人になり、世界の捉え方が歪んだままだった。
褒め言葉に限らず。
あらゆることに「何か裏の意図があるのではないか?」と疑い、見えないものに怯えながら生きる日々…
そこからマインドの学びを経て、今では「褒められたときは、言葉の通り素直に受け取ってしまっていい」に変わった。
自分の良いところは、自分では見えないこともある。
思わぬ強みの存在に、自分自身が気づいていないこともあり得る。
それを伝えてくれるということは「本物」だ。
そもそも、私の周りに悪意を持って何か伝えてくるような人なんていない。
やっと分かったから。
「そのまま受け取ってよかった」
当時、講師から褒められたことは、私の得意分野だったのだ。
今は、ちょっとだけ自覚し始めている。やっと…!
せっかく力があっても、自覚しないと磨くこともできない。
だから、今の自分に不要な思い込みはどんどん手放していく。