過去に勤めていた会社では、ネガティブ発言は厳禁だった。
どんなときでも「ポジティブ」「感謝します」。
うっかりネガティブな発言をしてしまったり、社内メールに書いてしまったりすると、めちゃくちゃ怒られた。
(在職中、何度怒られたか分からない)
ネガティブな感情って、あっていいもの?
おかげで、ネガティブワード→ポジティブワードへの変換は、かなり早い時期から得意になったと思う。
それはよかったのだが…
そのときの「感情」は、勝手にポジティブにはなってくれないのだ。
とりあえず見かけだけ…表面上の言葉だけをポジティブにしていたから。
「ありがとうございます」
「感謝します」
感謝すること、ポジティブな感情を伝えること…たしかに大事ではある。
でも、実際のところ、素直にそう思えないときもあるのでは?(私はあったよ)
自分は怒っているのに、悲しいのに、辛いのに…
そんな感情を見ないようにして、無理矢理「感謝しよう」なんて難易度が高すぎる。
(そして「感謝できない自分はダメ」ってなる)
しかも、当時はネガティブとされる感情の「取り扱い方」なんて教えてもらえなかった。
「気にしない」とか「何かで発散させる」とか、ただ「我慢する」くらいしか浮かばないし…
周りの人もそうだったから、他の方法があることだって知らなかった。
だから、ノートで感情を大切にする方法を知ることができて、本当によかったと思う。
特に、ネガティブとされる感情も「悪ではない」と知って安心した。
もちろん、人にそのままぶつけたりはしない。
だからといって放置するのではなく、向き合うことで力に変えていくのだ。
過去の自分にも教えてあげたい。戻れるなら。