過去の私は、苦手を克服することこそが素晴らしいと信じ、仕事でも常に苦手なことを頑張っていました。
しかし、あるときを境にその努力を手放したのです。
今回は、苦手を克服しようと心身を削っていた私が、自分に合う環境を選べるようになるまでの変化をお話しします。
努力と慣れで克服できたこと
働きながら経験を重ね、克服できたことも確かにありました。
例えば以下の3つです。
コミュニケーション(特に雑談)
何気ない会話が苦手で、働き始めてからしばらくは全然できませんでした。
それでも、楽しそうに話す同期や先輩を真似たり、学んだことを試したりと、実践を重ねるうちに慣れてきました。
マニュアルにない臨機応変な対応
以前は、マニュアルに書かれていないことが起きるたびに、どうしていいか分からず悩んでばかりでした。
例えば、お客様を案内する際に「どの動線を通るか」といった些細な判断にまで迷い、神経をすり減らしていたのです。
今は経験を積んだおかげで、想定外のことが起きても慌てずに対応できています。
自分の気持ちを表現し、伝えること
文章などで表現するのは得意でしたが「自分が困っている」「助けてほしい」といった気持ちを伝えるのが苦手でした。
困ったときに先輩や上司相談できず、ひとりで抱え切れない状態になってから助けを求めたこともあります。
相談することへの慣れや、私自身の捉え方の変化によって、この問題も解決できました。
どうしても克服できなかったこと
一方で、どれだけ経験を積んでも克服できなかったのが「電話」でした。
それなのに、過去の私はコールセンターの管理者として働いていたことがあります。
苦手な環境を選んでしまった原因は、新卒の就活で苦労し「入ったところで頑張るしかない」と強く思っていたためでした。
「自分はなかなか雇ってもらえない人間なのだから、入れた会社に我慢して適応しなければならない」
そうやって自分に無理をさせていたのです。
環境が合わずに退職しても、転職活動では「雇ってもらうことが第一」という軸で仕事を選ぶため、数年後にはまた同じ理由で辞めてしまうのです。
そんな苦しい「負のループ」から抜け出せませんでした。
「自分を主語にする」仕事選びへの転換
このループを断ち切れたのは、時間をかけて自分と向き合い、マインドセットを変えたことでした。
「雇ってもらう」「入ったところで頑張る」という受け身の立場から「自分に合う環境を自分で選ぶ」という立場へ。
「どうしたほうがいいか」ではなく「自分はどうしたいのか」という目線で将来を考えられるようになったのが、何より大きな変化でした。
その結果、苦手なことをしない環境を選ぶ自分にOKを出せるようになり、今では電話のない、自分にとって非常に働きやすい職場で仕事を楽しめています。
努力しても克服が難しいことを知る
苦手への向き合い方は「克服」だけではなく、思い切って「やらなくて済む選択をする」のもひとつの正解です。
そのためには、自分の譲れない条件を明確にしておく必要があります。
私が今でも避けるようにしているのは、以下の4つの環境です。
- 常に話しかけられ、自分の仕事が進まない状況
かつては休憩を取るために、人のいない場所を探して逃げていたこともありました。 - 許容範囲を超える体力の消耗
次の日の朝、体が重くて起き上がれないほどの疲労が残る仕事は選ばないようにしています。 - ひとりになれる場所がない職場
休憩スペースがない職場で働いていたとき、暗い倉庫の中でおにぎりを食べていたことがありました。 - 夜が遅いこと
かつては、この4つがすべて当てはまる職場で働いていたこともあります。
他でカバーできないほど苦手なことだらけだと、働くだけで大変になってしまうんですよね。
今、我慢していることがあるなら…
苦手なことを頑張って克服したり、他のことでカバーしたりするだけでなく「やらなくて済む環境を自ら選ぶ」という選択肢もあるのです。
自分の特性を理解し、努力で何とかなるのか、それともどうしても難しいのかを見極めること。
そして「自分はどうしたいか」を軸に仕事を選んでいくこと。
それが、心地よく働き続けるための鍵となります。
この記事は、Podcastの配信内容をもとにNotebookLMで作成しました。