何かに支配されているような世界から抜け出したかった

新卒2年目の私が抱いた「危機感」のようなもの。

「来年も再来年も、ずっと同じことを繰り返すんだな…と考えたときに怖くなった」

(前回の記事はこちら

同じことの繰り返し。

何度か転職してきたが、「一年の仕事の流れ」という意味ではどこの会社もそうだった。笑

(私の勤務先は学習塾だったので、特にしっかりと決まっていた感じはあるが)

でも、当時の私の心理をもう少し深掘りしてみると、そんな表面的な理由だけで「転職しよう」「生き方を変えよう」と考え始めたわけではないのだ。

改めて言葉にしてみようと思う。

就職活動が難航していた話

私は就職活動を上手に進められなかった。

大学には「内定獲得させるプロ」のような先生がいて、就活生をサポートするためのさまざまな制度もあった。

そこで教わった通りに進めていけば大丈夫…という雰囲気があったし、実際、周りには順調に内定を取っていく仲間もいた。

そんな中、私は就活を始めるところからつまずいていたのだ。

自分に自信がなさすぎて。

「◯◯職は難しそうだし、◯◯職は経験してきたことが合わない」

「◯◯職ならできるか?でも募集人数が少ないから私には無理だ、じゃあどうすれば…」

募集要項を読めば読むほど、自信を失っていく…

「できそうなことが見つからない」

「社会に出ることって、こんなにハードルが高いの!?」

自分が会社や社会の役に立てるなんて思えなくて、就活のことを考えると苦しくなった。

せっかく書類が通って選考に呼ばれても、辞退してしまったり…

自信がないあまり、自分にチャレンジさせてあげるという選択ができなくなっていた。

それでもあらゆる手を尽くし、時間はかかってしまったが、大学卒業後にやっと内定をいただいた。

入社が決まったときの感情は、嬉しさよりも「安心」だった。

「やっとみんなと同じになれる!」と。

在学中に就職先が決まらなかったことで、ずっと「世間のレールから外れてしまった感」があったから。

入社後もそれなりに苦労の連続ではあったが、「みんなと足並みを揃えられた」という安心感のおかげで、なんとか頑張ることができていた。

この先も何かに支配されて…

そして約一年働いてみて、会社のことや仕事内容が分かってきた段階でのこと。

「来年も再来年も、ずっと同じことを繰り返すんだな…」

仕事に慣れてきたので、できることがどんどん増えてきた。

今年は、もっとうまくできるはず。

そして、来年、再来年はもっと…

そうやって考えているうちに、新卒の就活を思い出したのだ。

「私は何もできない」

「社会の役に立てない」

卒業までに就職先が決まらなくて、世間のレールから外れてしまった。

それでもなんとか頑張って、内定をいただけた。

無事に就職できて、みんなと足並みを揃えられた。

そしてこの先も、みんなと同じように働いて、その先は…と考えたときだ。

「いつまでみんなと一緒なんだろうか」

何かに支配されているように感じてしまったのだ。

私は、それを望んで今ここにいるのだろうか?

自動運転のような毎日になっているのではないか?

これから先も、それでいいのか???

小さな箱の中に閉じ込められて、その中をぐるぐる回り続けているような生き方。

「やめたいなあ…」

最後に

当時、ここまではっきりと言葉にすることはできなかった。

「なんかそんな感じがする」程度だったと思う。

(それでも、何も疑問を持たないまま生きることもできたはずなのに、「何かがおかしい」と気づいた自分にありがとうと言いたい)

あのころから「みんなと同じ」に違和感があったのだろう。

違う、もっともっと昔からだ。笑

ずーっと、深いところは変わらないようである。もちろん今も。

  • ブックマーク

この記事を書いた人