大晦日だが、「新年だ!」「お正月だーーー!!!」という浮かれた気分は一切なし。
我が家は事情があってお正月がない。
2020年は、生きてきた中でも「底を打った」と思えるような一年だった。
振り返りたくないような出来事ばかりだったが、こういうときこそ振り返るべきだと思ったので、初めてきちんと一年の振り返りをした(何回振り返るのだ笑)。
2020年のTOPICS
父親の病死(5月)
2018年、左足に癌が見つかった(珍しい癌だったようだ)。
手術で摘出・回復したものの、1月に肺への転移が発覚。そこから余命宣告。3か月だと言われた。
訳があって、本人には最後まで伝えなかった。
実家は地方だが、何度か築地のがんセンターに入院していたので、私も都内の自宅から面会に行っていた。
新型コロナウイルスの流行と、時期が重なってしまったのが何とも……
地元の病院に転院してからは一度も会えなかった。
亡くなったのは5月上旬。5月下旬で70歳になるはずだった。
余命3ヶ月とは言われていたが、それ以上生きられたのはよかったと思う。
「生まれた日と亡くなる日は近い」と聞いたことがある。本当なのだろうか。
長期間にわたる不眠(4~11月)
4月下旬に前の仕事を辞めた。
そこから夜型になりつつあったのだが、父が亡くなってから特にひどくなってしまった。
闘病中に「辛い」「怖い」と連絡が来ることが何度かあり、それを思い出してしまって寝られない。
思い出したくないから寝たくない。寝られない……
一度寝られなくなってしまうと、元の状態に戻すのが本当に難しいのだ。
これはいよいよ、私もおかしくなってしまった……と思った。
辛いことはたくさんあったが、その中でも「不眠」はトップ3には入る。
転職活動の長期化(5~11月)
不眠に追い打ちをかける出来事は続く。
新卒のころから、就職ではいつも苦労してしまう。
これは自己評価だが、「経験と人物(性格)が合っていない」ことで損をしているような気がする。
営業系なのに大人しいんだもの……
自主応募とエージェントと、何社くらい受けたのだろうか。書類だけなら200社近く出したのでは……?
母には「社会情勢的にも仕方ない」と言われたが、当人としてはそれだけではないと思っている。
うまく巡り合えなかっただけかなあ……私の企業選びが上手ではないのかも。
自己肯定感の著しい低下(5~11月)
仕事が決まらず、夜は眠れない。
世間の自粛ムードもあって家からほとんど出ないし、面接もほぼWEBで完結。
前職のときから一日2食だったのが、お腹がまったく空かないので一日1食に。どんどん食べられなくなっていった。
なんでこうなっちゃったのかなあ……
辛すぎてベッドから起き上がれない日もあった。
「自己肯定感」なんてものは皆無。
何もしていない。何もできない。必要とされていない。
物事を悪い方にばかり考えてしまい、「このまま生きていていいのか?」なんて言葉が浮かぶようになってしまった。
「この命を父にあげてしまえたらよかったのに」
ここまでいった。
いちばん考えちゃいけないはずなのに(さすがに怒られるよ)……
立ち直り、前へ進む日々
10月後半くらいから、少しずつ状況がいいほうに変わってきた。
あるタイミングで就活がうまくいくようになり、そこから家の外に出ることが増えていった。
歩きながら、よく空を見上げるようになった。
外の空気に触れ、綺麗な景色を見て、自分以外の人と関わるようになった。
自分の殻にこもりがちだったのが、「外」を見るようになったことで変わってきた。
「腐りかけてもどこかに希望を持ち続けていたから」……これが大きな要因じゃないかな、と思う。
「すべてを投げ出す」という選択肢もあったはずなのに、私はそれを選ばなかったのだ。
12月からは新しい仕事を始め、狂いに狂った体内時計も元に戻ったようで、生活が大きく改善した。
毎日22時半~23時には寝て、5時半~6時くらいに起きる。目覚ましなしで。
ご飯も一日2~3食は食べられている。ちゃんとお腹がすく。
仕事を始めたタイミングで、毎日簡単な日記をつけるようになった。
その日のよかったことや学んだことなど、なんでもいいので数行で書いている。

サボった日もあるが……まあいいんだ笑
少しでも前に進んでいる感覚がある。1か月続けられたので、来年も継続していくつもり。
2021年に向けて
やっぱり私は「どん底まで落ちても這い上がれる人なんだ」と思っている。
今までがそうだったように、これからも。
「人生年表」というものを作ったことがあるのだが、どん底まで落ちたあとには必ず最高地点まで上がっているから……
辛かった2020年はもうすぐ終わるが、「この一年があってよかったね」と笑えるようになっていたい。
来年の目標は書き出してある。新しく挑戦したいことも見えてきた。
2021年の今日は、最高な気分で締めくくるのだ。