毎日を好きなことだけで埋めていく/本田晃一

大好きな本田晃一さんの新書。通勤時間でコツコツ読み進めた。

タイトルは『毎日を好きなことだけで埋めていく』。

数年前、なんとなく毎日が過ぎ去っていくことや、ただ流されているだけの生活に違和感を感じ始めた。

当時と比べると、多少なりとも変わってきていると思う。それでも、もっと自分らしく、オリジナリティのある生き方がしたい。

そんな思いで手に取った。

自分を縛る憲法

人生でたった一人か二人に言われたことを、いつの間にか自分の中で「憲法」として採択してしまう。そして、無意識のうちにそれに従って生きている。

私の場合は」努力は歯を食いしばってするもの」というのがあるな。

「笑う権利があるのは、結果を出している人だけ」

そんな思い込みがあるから、どんどん笑えなくなってきて、基本設定が「口角が下がっている状態」になってしまった(今も、気をつけないと)。

結果が出ていない人は遊んじゃいけないし、楽しんじゃいけない。そんな、世界に対して後ろめたい思いがあった。

あと「選ばれなければやってはいけない」というのもある。

たとえば「(世間に認められた)歌手じゃなければ歌ってはいけない」「(世間に認められた)作家でないと、小説を書いてはいけない」など。

究極の例を出すと、「日本代表以外はサッカーやっちゃいけません」と言っているようなものなのだ(笑)

だから人のこともそんな目で見てしまう。「あの人、プロでもないのに~して」なんて、人生に勝手に優劣をつけている。

「どうせプロじゃないんだから」

これからプロになる道もあるのに。「元々そうであること」ばかりが大切だと思っているので、やりたいことができないなんて言い出すのだ。

(それに、どんなプロだってプロじゃなかった時期はあるんだよね)

昔はこれが本当に強くて、いつも自分に対して「お前ごときが~するなんていけないことだ」と言い聞かせていた。これでは道も狭まるわけだ。

邪道な人だっているし(むしろ私はそちら側だし)、成功も人それぞれ。人生なんだから、やりたいことをやっていいのに。

まったく、ひどい憲法だ(笑)

苦労しないでうまくいってもいい

本田さん曰く、大人は「苦労との落差でしか感動できなくなっている」とのこと。(これ、ドンピシャな表現だと思う、すごい!)

前述の憲法とも近いものがある。

世間では「ドラマチック症候群」なんて言い方もするみたいだ。苦労しないで夢を叶えるなんていけない、というやつ。私も罹っている(笑)

本田さんは富士登山を例に出していた。「苦労して登る道もあるけれど、楽に楽しく頂上まで辿り着く道もある」。

自分に置き換えると「努力して結果を出すまで楽しんではいけない」「笑顔になってはいけない」、この2つかな。

苦労しないといけないと思い込んでいて、いつも進んで犠牲を出そうとする。文字にするとひどい(笑)

もちろん楽しい努力もあったけれど、その代わりに必ず何かを犠牲にしているのだ。

結果が出なかったときに「あのとき〇〇してしまったから・・・」と後悔するのがイヤだから・・・

そんな、たった1回で結果に影響するかね?辛い努力なんて長続きしないのに。

「何か大きなことを成し遂げるため」ではなく、「とりあえず楽しむ+αで何か成し遂げる」ことができたらいいね!

何かを成し遂げるために楽しみを捨てるなんて、何もいいことはないのだ、本当は・・・

心の羅針盤

誰もが心の中に「羅針盤」を持っていて、進みたい方向を、実はちゃんと分かっているのだそう。

でも成長するにつれて、自分を縛るさまざまなものの影響で、羅針盤の針が狂ってしまった。

必要なのは、羅針盤の精度を上げていく(取り戻す)こと。自分の「本当」に気づくこと。

やりたいことってなんだろう?ってつい探してしまうけれど、そんなことをしなくても、私自身の中にすでにある。

ディズニーシーのアトラクション、シンドバット・ストーリーブック・ヴォヤッジで流れている「コンパス・オブ・ユア・ハート」を思い出した。

”人生は冒険だ
地図はないけれど
宝物探そう
信じて Compass of your heart”

まさに、この通りなのかもしれない。

まとめ

読み終わって本を閉じた瞬間、頭の中に浮かんだこと。

「人生楽しくないなんて、やっぱりおかしいよなー」

私はこの人生を楽しめているのだろうか。

今は楽しくなってきたほうではある。でも、そうでない時期もあったし、もしかしたらこれからまたそんなタイミングが訪れるかもしれない。

それでも、少しずつ人生を良い方へ動かしていく方法はある。

好きなことは我慢せず、できる範囲から始めて、続けていけばいいのだ。あり方については、常に自分の中で葛藤は起きると思うけれど、それも必要なプロセスだし、乗り越える術はある。

この人生を楽しくしていこう。それが何よりも大事なことだ。

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末光咲織

末光咲織

東京都在住/夜型勤務の会社員/好きなもの:エレクトーン、ミュージカル、街歩き/気になっているもの:日本の歴史、和食、東京の東側