ブログを始めてから2年も経つのに、いつまでたっても「なにかが違う」と感じていた。
でも、そのままにして書き続けていた。
ある日突然、自分の書きためてきた記事がゴミにしか見えなくなって、「こんなのもういらない」と思ってしまった。
で、決めたら早いから、600記事くらいを一気に削除してしまった。今年の1月あたまくらい。何日ごろかは覚えていない。
ブログをやめようとは思わなかったし、このドメインもずっと使い続けたかった。ただ、リセットしたかっただけなのだ(すべての記事を消したしたわけじゃないけれど)。
不思議と後悔はしていない。
私は自分の書いた記事が好きじゃなかった。愛着がもてないから二度と見たくなかった。書いても書いても、そんなものがたまっていくだけ。
ブログ自体が「淀んだ沼」みたいなものだった。
600記事削除したときの精神状態は、たしかにいつもと違っていた。それを抜きにしても、自分が書いた、分身ともいえる記事を消すなんてどうかしている。
考えた結果、気づいたのだ。
自分のニーズに合った記事を書いていなかった。
「いちばんの読み手はだれか」と考えたときに、真っ先に浮かぶのは「私自身」なのだ。私が好きでない記事なら、私にとっては価値なんてないのだ。
「淀んだ沼」の反対を手に入れる方法は、自分が「宝」だと思えるような記事を書くことだ。
毎日書かなくてもいい。長文でなくてもいい。
自分が読んで納得するか。
自分がもう一度読み返したいと思うか。
書く「対象」を好きか(好感を持っているか)。
自分の言葉で書いているか。
これらをクリアすることを第一に考える。
人のことは気にしないで、自分の「お気に入り」の記事を少しずつ増やしていく。お気に入りなら何度でも読みたくなる。もっと良くしたくなる。
自分のニーズをいちばんに満たすということ。
「ひとつひとつの記事を大事に育てる」という感覚。
私に足りなかったもの。

末光咲織

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